茗渓創基150年記念事業寄付金募集趣意書
拝啓
会員の皆様におかれましては、時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。日頃からの茗渓会へのご協力に心より感謝申し上げます。
茗渓会は明治、大正、昭和、平成と時代を乗り越え、連綿と活動を続けて来ました。高等師範学校から東京教育大学に至る時代の会員の皆様は日本の教育基盤の形成・発展等に寄与され、筑波大学の時代の会員の皆様は学際的かつ国際的に開かれた教育・研究活動を基に多彩な分野で活躍されています。
150年前の創基を遥か彼方に望めば、大学卒業後の社会人生活を40年とすると4世代を超える会員皆様の多彩な活躍の集積が歴史となっています。其々の大学がその時代に求められた重要な課題に対応すべく姿を変えてきたこともあり、茗渓創基150年は、波瀾万丈、百花繚乱の歴史といえます。一方で、その長さと多彩さを鑑みれば、先達からの伝統の継承は容易なことではないのも事実です。
翻って茗渓会の活動をみれば、筑波大学の卒業生が42期を数える中、地域では着実な活動が継承されており、さらに、地域ブロック全体を視野に入れるなど活動は広がりを見せています。また、産業界等を中心とした「茗渓・筑波産業人倶楽部」が発足し活動を活発化させています。こうして担い手は継承され新たな活動が生まれているのです。
時あたかも“令和”の時代を迎えました。こうした担い手が、茗渓会の先達の高邁な志や誇り高き伝統に思いを馳せ、レガシーを大切に、自らの経験と感性に基づき茗渓創基150年の歴史を編む、まさにその時を迎えているのではないでしょうか。
この時を活かすため、茗渓創基150年記念事業を展開したいと考えます。この事業では多彩な企画を準備し、会員の皆様の幅広い参加を推し進めつつ実施する所存です。記念事業の中心となる時期を令和4年(2022年)に置き、本年からスタートして約4年間に亘って諸企画を進めて参ります。
記念事業の所要経費は拠金方法により賄うこととし、全国会員の皆様に多大のご協力をお願いする次第です。
全国茗渓会会員の皆様に対して、本会の益々の発展のために、更に本記念事業の成功を期してご寄附へのご協力をお願い申し上げます。