一般社団法人 茗渓会

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東京茗渓会 ニュース
2018年8月2日掲載

第33回茗渓・筑波大学産業人会報告

栗原 茂夫さん

日時/2018年7月18日(水) 19:00~21:30
場所/茗渓会館4階 新泉の間
懇親会/茗渓会館1階 カフェ&レストラン
参加/30名
話題提供者 栗原茂夫さん
一般財団法人 日本健康開発財団 代表理事 理事長
1980年 第二学群 比較文化学類 卒業

題目「 ~『健康』をキーワードに~ 日本健康開発財団の最前線」

今回は、JTBグループの「一般財団法人 日本健康開発財団 代表理事(理事長)」の栗原茂夫さんに話題提供いただきました。
栗原さんは、1980年に比較文化学類を卒業し、「株式会社日本交通公社(現・株式会社JTB)」にご入社。2012年に「日本健康開発財団」の理事長に就任され、長きに渡ってご重責を担われています。

当日は、まず、「地球を舞台に、人々の交流を創造し、平和で心豊かな社会の実現に貢献する。」という「JTBグループの経営理念」のご紹介から始まり、「日本交通公社」の時代から現在に至る「JTB」の事業の変遷、特に、「ネット販売」等の業界の環境変化の中、旅行業にとらわれない新事業の展開に取組んでいる「変革」のご様子についてもお話しいただきました。
また、続いて、1974年に設立された「日本健康開発財団」について、その沿革と「研究調査事業」「総合健診事業」「健康増進事業」「メディカル&ヘルスケア事業」といった業務領域についてご紹介いただきました。

後半は、「日本健康開発財団」の業務領域に直接関係する「①ヘルスツーリズム(経済産業省)」「②温泉利用型健康増進施設(厚生労働省)」「③新・湯治(環境省)」「④メディカルツーリズム(経済産業省、観光庁、厚生労働省)」という政府が取組む4つの事業について、それぞれ詳細な資料に基づいてご紹介いただきました。
「『ヘルスツーリズム』がムーブメントの呼称というだけではなく『認証制度』になっていること」「所得税の医療費控除の対象となる『温泉利用型健康増進施設』があること」等、参加者にとって初めて耳にする情報が満載でした。
特に、「メディカルツーリズム」については、「医療渡航支援企業とジャパンインターナショナルホスピタル」の話から、昨今のニュースとなっている「外国人旅行者の発病者対応と地方都市病院の活性化」「日本企業の外国人社員家族の健康保険適用」といった社会問題にまで話が及び、参加者からの質問も活発に行われて、本当に多くの知識を得ることができた場となりました。