一般社団法人 茗渓会

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東京茗渓会 ニュース
2018年4月26日掲載

第30回茗渓・筑波大学産業人会報告

大塚博通さん

日時/2018年4月18日(水) 19:00~21:30
場所/茗渓会館4階 新泉の間
懇親会/茗渓会館1階 カフェ&レストラン
参加/33名
話題提供者 大塚博通さん
住友精密工業株式会社 第一航空営業部 顧問 / 元 空将補
1986年 第二学群 人間学類 卒業

題目「今、そこにある危機 ~日本の安全保障に関わる基礎知識~」

大塚さんは、1986年に人間学類を卒業して航空自衛隊に入隊。日本国内各地の航空部隊、防衛大学校の指導教官、フランスの日本大使館防衛駐在官や統合幕僚監部防衛調整官等、数々のご重責を歴任され、昨年9月、情報本部情報官を最後に退官されて、現在は、住友精密工業株式会社にお勤めです。そのご経歴から、特に、航空機の整備、自衛隊員の教育や訓練、他国の国防省関係者との調整・交渉などの業務にご精通です。

当日は、まず、「自衛隊についての基礎知識」として、「自衛隊法」を紐解いて「自衛隊の任務・行動内容」について丁寧にご紹介していただきました。「1990年代のカンボジアPKO派遣」「2000年代になってからのソマリア沖の海賊対処行動」等、当時は大きな話題だった事柄ですが、改めてその変遷を振り返ることができました。また、「防衛省・自衛隊の組織」「陸上・海上・航空自衛隊の成り立ち・文化の違い」「自衛隊の指揮・命令の流れ」「防衛計画や予算の立案のプロセス」等、普通ではなかなか知る機会が少ない内容を明快な図表とストレートな語り口で分かりやすく解説いただきました。

後半は、「我が国を取り巻く安全保障環境についての基礎知識」として、「北朝鮮の核・弾道ミサイル開発」「中国の海洋進出」「北方領土におけるロシア」といったまさにホットな話題について、その歴史的経緯等を踏まえ、元自衛官だからこそ知る情報をふんだんに織り交ぜながらお話しいただき、参加者一同聞き入ってしまいました。
特に、「最後のプラスアルファ」としてご紹介されたことについては、「なるほど。そうなんだ。」と、一同唸るしかないものでした。もちろん、その内容については本報告文には掲載することはできませんので、悪しからず・・・・。