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東京茗渓会 ニュース
2017年6月22日掲載

第23回茗渓・筑波大学産業人会報告

平田治さん

日時/2017年6月21日(水) 19:00~21:30
場所/茗渓会館4階 新泉の間
懇親会/茗渓会館1階 カフェ&レストラン
参加/29名
話題提供者/平田治さん
朝日新聞社 スポーツ戦略室/前・日本対がん協会 事務局次長
1980 年 第二学群 人間学類 卒業

題目「『がん征圧運動』の最前線 ~『ピンクリボンフェスティバル2016』の実施報告を中心に~」

平田治さんは大学をご卒業後、朝日新聞社に入社され、広告局、販売局、ニューヨーク朝日新聞アメリカ社などでの勤務を経られた後、2010年1月より公益財団法人日本対がん協会に出向され、協会の事務局次長を務めていらっしゃいました。

日本対がん協会は、朝日新聞創刊80周年記念事業として1958年に設立されたもので、「検診の推進」「がん教育」「患者支援」といった3つの重点施策を行ってきた協会です。

当日は、日本における「がん征圧活動」の歴史について教えていただきました。2000年より日本では乳がん検診にマンモグラフィーを導入、ピンクリボンという活動名はよく耳にします。

また2013年に「がん登録推進法」が制定され、16年1月に施行されました。ようやくという感がありますが、このことにより、診断されたがんの種類、年齢、発見の経緯、進行度、治療法、生存期間などの情報を病院から都道府県に報告する義務が生じました。この情報は国立がんセンターに集約され、一元管理されることになっています。このデータが治療現場やクオリティオブライフの現場に活かされるのは、これから10年待つ必要がありそうです。

話題提供の最後に、逆説的な標語「がんになるための10か条」というのを披露していただきました。「毎日好きなものを食べる」「お酒は飲めるならどこまでも」「たばこは毎日20本以上キチンと深く吸う」「塩辛いものは多めに、熱いものは熱いうちに」など、耳痛いことが並んでいる標語です。参加した皆さんも自らの暮らしに照らし合わせて反省したり安心したりする貴重な時間でもありました。

日本対がん協会
http://www.jcancer.jp/