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2016年5月19日掲載

第11回茗渓・筑波大学産業人会報告

話題提供者 藤村優香理さん ㈱人材研究所 採用支援事業部 エグゼクティブマネージャー 兼 事業・人材開発部 部長
藤村優香理さん

日時 2016年5月18日(水) 19:00~21:30
場所 茗渓会館4階 筑波・新泉の間
話題提供者 藤村優香理さん
株式会社人材研究所
採用支援事業部 エグゼクティブマネージャー
兼 事業・人材開発部 部長
第2学群人間学類1986年卒

題目「2016・2017新卒採用の事例と今後の動向」

藤村さんは株式会社人材研究所において、クライアント企業の人事制度改革や研修制度設計、採用支援の企画運営などの事業を手がけていらっしゃいます。

今回の話題は、超売り手市場となっている昨今の新卒採用事情について、コンサルにあたった企業の実例をもとに、学生の気質や傾向を大胆に類型化していただきました。
参加者の皆さんも、まさに来年度の新卒採用活動の真っ最中であり、藤村さんの話題の中に垣間見える“いまどきの学生像”にうなずける部分が多々あったと思います。

印象的だったトピックスのひとつに、「第一志望群」という概念がありました。
就活生に「あなたの第一志望の会社は?」と尋ねると、「第一志望群のことですか」と切り返されるそうです。その第一志望群に並ぶ会社を見てみると、業界・業種に一貫性がなく、なぜそれらが同じラインに並ぶのか採用側がとまどうケースが増えているとのこと。しかし就活生にとってそれら第一志望群の会社は“グローバルっぽい”“研究開発に熱心らしい”“テレビCFでよく見る”“聞いたことがある”などといった共通イメージがあるそうです。

藤村さんは、この超売り手市場は2020年頃まで続くと見ていらっしゃいます。極端なまでの超売り手市場、イメージで企業を選ぶ傾向、ナショナルカンパニーを蹴って地方企業を選ぶ傾向など、行きすぎると日本の活力の地盤沈下につながるのではないかと警鐘を鳴らしていらっしゃいました。

産業人会は毎月第3水曜日の19時に、茗渓会館にて開催しています。次回は2016年6月15日(水)となります。

㈱人材研究所・代表取締役 曽和さんの著作も紹介された