一般社団法人 茗渓会

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東京茗渓会 ニュース
2014年7月24日掲載

東京の茗渓(芙蓉会)が《新泉会》を開く

 東京の茗渓教育関係者で作る芙蓉会(会長・奈良隆-都立豊多摩高校長)が、7月13日茗渓会館で、新しく東京都に入った新人教員を招いて研修会を行った。この日の研修会では、まず新採2年目になる小池有紀さん(2012年社会工学類卒業、都立淵江高校在職)と、同じく2年目の山口尭彰さん(2012年体育学類卒業、都立芦花高校在職)の2人から、「新任教員として」の体験発表を行った。

 小池有紀(旧姓奥山)さんは昨年6月に正規採用され、いきなり3年生の担任となり、就職・進学の進路指導のために、生徒の面接練習や調査書作成などに追われる日々だった、とのお話をされた。卒業式でクラスの生徒の名前をひとり一人読み上げた時は、一年間やってきて良かったと思う瞬間だった。小池さんは、「教員の“想い”を、生徒は敏感に感じ取っている。どんな生徒になってほしいかというビジョンを明確にしつつ、叱るところや認めるところなど、バランスをとりながら生徒指導に当たっていきたい」と話していた。

 次いで体験発表した山口尭彰さんは、正規採用される前、都立高校で車椅子の生徒の介助を担当した。その経験から、生徒にとってコミュニケーションをとることの大切さを学んだ。正規採用された芦花高校では、さっそく体育祭を担当、体育祭をどう回せばいいのか、授業のあと連日、実行委員会などのスケジュールに追われた。体育祭当日はあいにくの雨、グランドの水を新聞紙で吸い取る作業からはじまり、昼前には開会することができた。生徒から、「お疲れ様」と声をかけられて涙が出てしまった。このように話す山口さんは、「生徒から学ぶこともとても多い。生徒からいわれて“基本的にそうだな”と思うことがたくさんあった。常に学ぶ姿勢を持つことがだいじだと思う。」と締めくくった。

 当日出席したそのほかの新人たちからも、教員生活を始めたばかりの体験や決意を語り合い、参加した先輩教員から励まし合うという会となった。

 今回この研修会を企画担当した高橋基之(都立目黒高校長・東京都茗渓会長)さんは、「東京都茗渓会では異業種交流を目指している。教育関係の茗渓も、新しい人たちにどんどん入ってもらって交流を深めたい。今回の交流会を機に『新泉会』と名づけ、東京の茗渓として新しい場を作っていきたい」と語った。なお、東京都茗渓会は、11月16日(日)に山海嘉之教授の講演会および東京の交流会を企画していると、呼びかけた。