一般社団法人 茗渓会

筑波大学同窓会
筑波大学/東京高等師範学校/東京文理科大学/東京農業教育専門学校
/東京体育専門学校/東京教育大学/図書館情報大学/図書館短期大学
2014年12月16日掲載

第13回茗渓会賞顕彰式をおこなう

顕顕彰式会場風景

茗渓会は毎年、すぐれた社会貢献活動を行っている個人および団体を「茗渓会賞」として顕彰する事業を行っていますが、11月26日第13回の顕彰式は、筑波大学を会場にして行いました。本年度の受賞者は別記のとおりですが、そのうち本学学生の「Tsukuba for 3.11」の活動をしているグループは、つくば市内での将来的な大震災等への課題について東日本大震災にも学びながら防災活動推進に尽力しています。グループの代表に茗渓会賞顕彰式に出席しての感想を寄せていただきました。

顕彰者一覧・活動紹介はこちら

「継続すること」の重み 改めて実感した茗渓会賞顕彰式 
T-ACT企画「Tsukuba for 3.11」
福井俊介 松本一平 上林直人

キャンパスの木々の葉も散り始め、秋も深まった11月26日、筑波大学・大学会館にて第13回茗渓会賞顕彰式が開催されました。多方面で社会貢献活動に尽力されている、合わせて11の団体、個人の方々が顕彰され、私も、T-ACT企画「Tsukuba for 3.11」の一員としてお招きいただきました。

私たち「Tsukuba for 3.11」は、東日本大震災の被災地復興・被災者支援のために、筑波大学の学生で組織された団体です。筑波大学の学生支援プログラム「つくばアクションプロジェクト(T-ACT)」の企画の一つとして震災直後に組織されました。「被災者支援・被災地復興の長期的サポート」という目的の下、「学生の力を効果的に発揮した、震災復興・被災者支援の実現」をコンセプトにした活動を行っています。震災直後はがれきの撤去作業や避難所訪問といった活動が主体でしたが、震災から3年以上が経過し、被災地のニーズも多様化する中で私たちの活動内容も推移してきました。現在は岩手県陸前高田市、宮城県気仙沼市、福島県いわき市、そして、今もなお500名近くの避難者の方がいらっしゃるここつくば市を拠点に、交流会の開催や地元のお祭のお手伝いなど様々な活動をしています。

今回、こうした私たちの活動にたいして茗渓会賞をいただけたことは、とても名誉あることと光栄に思います。また、顕彰式後に開かれた祝賀会において、他の顕彰された皆様からお話を伺うことができ、私たちとしてもとても励みになりました。

顕彰された皆様は、自分たちにできる社会貢献活動を、誠実に、そして継続的に続けてこられた方々ばかりでした。移り変わりが激しい時代の中で、そういった真心と信念を持って活動し続けることは困難も多く伴うものと思われます。震災から3年以上が経ち、一部では風化も叫ばれている現状の中で、私たちも団体としての活動の意義と目的に立ち返り、これからの道筋を考えていかなければならない転換期を迎えています。今回、社会貢献活動のいわば先輩方のメンタリティの強さに触れたことは、「私たちも負けていられない」と今後への意欲が掻き立てられる貴重な経験になりました。

最後に、私たちの活動を評価していただき、また、このような交流の場を設けてくださった茗渓会の方々に心から感謝申し上げます。私たち「Tsukuba for 3.11」は、茗渓会賞の名に恥じないようこれからも活動に邁進していきます。

茗渓会賞(社会貢献活動功労者)顕彰者一覧(順不同・敬称略)

団体

被災者を励ますメッセージ入り雑巾の寄贈
作新学院(代表生徒 駒田 祥史)

「地あぶら」で地域の潤滑油になれば
NPO法人「バイオライフ」(代表 塩川 富士夫)

おばあちゃんの生家から広がる人の縁
NPO法人「華の幹」(代表 飯塚 洋子)

筑波大学生の力を生かした地域密着型復興支援
T-ACT企画「Tsukuba for3.11」(代表学生 福井 俊介)

高校生によるラオス学校建設への協力、支援活動
高知市立高知商業高等学校生徒会(代表生徒 細木 優夏)

個人

木製義足を作り続ける職人
菊池 豊

ご当地紙芝居で心の復興後押し
中谷 奈津子

言葉の橋渡し 心を添えて
問屋 正勝

音楽を通じた日本とモンゴルの交流拡大をめざして
阿部 渚

子供達に生きた科学を
芳賀 和夫

地域での一人暮らしの方やお年寄りの見守り活動
藤原 啓乃

  • 顕彰記念集合写真
  • 「Tsukuba for 3.11」の活動「福島ひまわり里親プロジェクト」

関連ファイル