一般社団法人 茗渓会

筑波大学同窓会
筑波大学/東京高等師範学校/東京文理科大学/東京農業教育専門学校
/東京体育専門学校/東京教育大学/図書館情報大学/図書館短期大学
東京茗渓会 地域総会等報告
2019年5月15日掲載

第40回茗渓・筑波大学産業人会報告

話題提供者:谷出 正直氏(採用コンサルタント/採用アナリスト)
谷出 正直さん

日時 2019年4月17日(水) 19:00~21:20
場所/茗渓会館4階 新泉の間
懇親会/茗渓会館1階 カフェ&レストラン
参加/30名
話題提供者:谷出 正直氏(採用コンサルタント/採用アナリスト)
2003年:体育専門学群 卒業
2005年:大学院体育学研究科 修了

題目「企業の採用活動の最前線 ~新卒採用編~

今回は、「採用コンサルタント/アナリスト」として大活躍中の谷出 正直(たにで・まさなお)さんに、「企業の採用活動の最前線~新卒採用編~」と題して話題提供いただきました。
谷出さんは、2003年に体育専門学群を卒業して大学院・体育研究科に進学。大学院を修了後、人材採用・入社後活躍サービスの「エン・ジャパン株式会社」に入社され、新卒採用の企画営業・コンサルタントとして数多く企業の新卒採用を直接支援して成功に導いてきました。企画や新規事業の立ち上げ等、エン・ジャパンで採用支援事業に携わり、2015年に退職・独立されています。現在は、これまで培ってきた2000名以上に及ぶ幅広いネットワークと独自の鋭い分析力をフルに活用して、企業や大学、各種採用支援会社で、新卒採用や就活についてのアドバイザー・コンサルタントとして引っ張りだこです。
また、茗溪会の主催で6月14日に行われる「第1回筑波大学生 就活相談会」においても進行担当を務められます。

当日は、まず、「景気動向指数の推移」「労働人口の推移」や「産業構造の変革」「働き方改革」といった社会の変化の内容を示していただきながら、現状の「採用」の実態について、単なる「採用難」なのではなく、「中小企業」や「流通業・建設業」といったところでの求人倍率が顕著に高い「二極化」の動きとなっていることを詳細にご紹介いただきました。
そして、「採用スケジュール」や「採用ツール・活動」の変遷について解説いただいたうえで、現在の状況下において各社が様々な工夫をしながら展開している採用方法について、具体的にご説明いただきました。SNSを最大限に活用した「ソーシャルリクルーティング」、優秀人材のスカウトサイトを活用した「ダイレクトリクルーティング」、社員からの紹介による「リファラル採用」といった耳新しい言葉が次々と紹介され、随分昔に「分厚いリクルートブック」だけが頼りだったベテランの参加者のみならず、つい数年前に就活を行った若手参加者にとっても、とても刺激的なお話となりました。

また、話は、「採用難の二極化」だけでなく、就活を行う学生の「内定を取れる・取れない」の「二極化」という厳しい現実を生んでいることについても言及され、現在の若者の価値観や行動、労働観・人生観がどのように変化してきているのか、そして、その変化に対して企業はどのように若者と関わっていくべきなのか、非常に深いテーマにおよびました。
今回も、現役の学生さんや入社1~5年目の若手から企業の管理職・経営者、ベテラン専門職の皆さんと非常に幅の広い層が集まりましたが、それぞれの立場でいろいろと考えることが多い話題提供の場となりました。

  • 話題提供風景