一般社団法人 茗渓会

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東京茗渓会 ニュース
2017年2月17日掲載

第19回茗渓・筑波大学産業人会報告

都築功さん

日時/2017年2月15日(水) 19:00~21:30
場所/茗渓会館4階 新泉の間
懇親会/茗渓会館1階 カフェ&レストラン
参加/24名
話題提供者/都築 功さん
東京都教職員研修センター 研修部 授業力向上課 教授
1975年 東京教育大学 理学部卒業
1977年 筑波大学 生物化学研究科 博士課程中退

題目「生物の教育について」

都築さんは、「東京都教職員研修センター」の「学習指導専門員(中学高校理科担当)」として、理科教育の指導の最先端に携わっておられ、また、「日本生物教育学会」の副会長としても活躍されています。今回は、「生物の教育について」という大きなテーマで、まず、「科学技術立国日本を支える人材・世界の科学の進展に寄与できる人材の育成」と「Science for all(万人のための科学)」という2つの切り口から話題をご提供くださいました。

まずは、ご自身が中心となって活動されている「国際生物学オリンピック」の「参加者募集から予選→本選→特別教育→代表選抜試験→特別教育→国際大会」と続くプロセスをご紹介いただき、その内容の厳しさ・素晴らしさ、参加者のレベルの高さや近年の実績について教えていただきました。また、日本の参加が2005年と他国に比べても比較的遅く、以前は科学教育全般に対して「横並び主義」が見られ、エリート教育が遅れていた実情についても触れていただきました。

後半は「新しい学習指導要領」の内容に基づき、現状の高校教育現場の最前線で、「生物の授業」についてどのような工夫がされているのかをお話しいただきました。これまでの「知識としての科学」からいかに脱し、「主体的な学び、対話的な学び、深い学び」を進めていこうとしているのか、授業の最前線のお話をうかがうことができました。

参加者にとっては初めて聞くものばかりで、本当にたくさんの情報を得ることのできた充実した機会となりました。